講義概要
「Internet of Things」「モノのインターネット」の言葉が多用される今日、実際に「『モノ』を『インターネット』に繋ぐ」ことの意義とは何か、何を目指すべきか、また情報セキュリティや安全性、プライバシーなど、IoT社会実現へ向けて解決に取り組まなければならない課題と解決のための道のりについて概説する。
講師
- 所属
- 産業技術総合研究所
- 講師名
- 大岩 寛
2005年 東京大学 大学院 情報理工学系研究科 修了、博士(情報理工学)。同年 産業技術総合研究所入所、セキュアシステム研究部門、情報・人間工学領域研究戦略部等を経て、2015年より情報技術研究部門 サイバーフィジカルウェア研究グループ長。ソフトウェアセキュリティ、インターネットアーキテクチャ、ソフトウェア高信頼化などに幅広く取り組む。
講義内容
- IoT の歴史と背景
- ・インターネット黎明期からの「モノとインターネット」の関わり
- ・ビッグデータと Internet of Things
- IoT とビッグデータ
- ・データによる価値創造
- ・IoT と人工知能(AI)
- ・広義の「ロボット」とサイバー・フィジカル・システム(CPS)
- IoT と組込み産業
- ・組込みシステムの発展とインターネット
- ・生産の情報化と「第4次産業革命」
- ・社会インフラと制御システム
- IoT とセキュリティ
- ・現在のインターネットのセキュリティ保護
- ・工場・制御システムのセキュリティ
- ・「つなぐ」ための情報セキュリティの方向性
- ・護るべきセキュリティのポイントと性質
- ・IoT 時代に求められるシステム高信頼化
- IoT とビッグデータとプライバシー
- ・社会権としてのプライバシー
- ・現在の日本と世界の状況
- ・AI・IoT時代に考えるべきプライバシー
- ・社会的・技術的取り組みの必要性と方向
受講要件
- 【受講要件】
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- 特になし。組込みシステムやWebシステム、インターネットアーキテクチャなど、IoTに関連する技術分野での業務経験か、技術的バックグラウンド・興味があることが望ましい。
- 【事前学習のポイント】
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教科書
- 講義2週間前に電子ファイル送付(事前学習を推奨)