講義概要
複雑化する組込みソフトウェアにおいては、検証工程の構造や指針を決定し、開発の中で効果的に検証を行うことが必要となる。本講義では、ソフトウェアアーキテクトと同視点で検証をマネジメントする方法を紹介し、検証アーキテクトとしての役割とは何かについて、開発現場視点での事例を交え解説する。
講師
- 所属
- パーソルAVCテクノロジー(株)
- 講師名
- 木村 浩司
入社以来、業務用ディスプレイ・プロジェクターの組込みソフトウェア開発に従事。特に新プラットフォーム設計時におけるアーキテクトとして種々プロジェクトに参画。現場SPIやCMM取得推進なども推進し、ソフト開発からマネジメントまで幅広く手がける。現在は自社組込ソフト開発部門マネージャとして活動中。
- 所属
- 産業技術総合研究所
- 講師名
- 西原 秀明
2003年より産業技術総合研究所にて形式的検証の適用と普及について研究。特にモデル検査の技術者向け教材作成,知識の整理等に従事。その後形式的モデルベーステスト,高信頼システムの安全分析プロジェクト等に参加。システム開発における数理的(形式的)なアプローチの適用拡大を目指して活動中
講義内容
- 検証アーキテクトとは
- ・検証アーキテクトの定義
- ・製品開発における検証アーキテクトの位置付け
- 検証アーキテクトの役割 ・各開発フェーズにおける検証アーキテクトの役割
- ・検証アーキテクトに求められるスキル、人材像
- ・アーキテクト視点での検証マネジメント
- 開発現場の事例 ・開発現場の抱える問題点(仕組み、スキル、人員)
- ・再利用/派生開発における、新機能を実装する場合の検証設計事例
- ・不具合の再発防止を考慮した検証設計事例
- ・テストツールの有効活用事例
- 高信頼システム開発のための検証 ・規格などの文書における開発と検証
- ・検証計画の観点,手法
- まとめ
受講要件
- 【受講要件】
- 組込みシステムにおける検証業務に関わる方、検証部門の位置付けや新規設置に関心のある方
- 【事前学習のポイント】
-
特になし
教科書
講義2週間前に電子ファイル送付(事前学習を推奨)講義に関連する解説記事・参考文献・図書等
特になし