講義概要
組み込みシステムは、ネットワークにつながるIoTデバイスに発展することで、サイバーセキュリティの脅威にさらされている。人の見ていないところで24時間動作するIoTデバイスの弱点を検討し、ハードウェア、通信、ソフトウェア、管理の面から防御する方法を講義します。
講師
- 所属
- 情報セキュリティ大学院大学
- 講師名
- 松井 俊浩
1982年より電総研、産総研において、ロボット用オブジェクト指向型幾何モデリングシステム、デジタルヒューマンモデル、ロボットの実時間制御システム、サイバーセキュリティを研究。2015年NEDOで電子情報分野の技術開発戦略立案。2016年情報セキュリティ大学院大学教授
講義内容
- 1oTセキュリティ
- IoTは、ITと何が違うのか、アーキテクチャと侵害事例
- IoTデバイスとIoTネットワーク
- ハードウェアの脆弱性とセキュアデバイスにおける信頼の基点
- LPWAとIoTネットワークの脆弱性
- フォグコンピューティング
- 制御システムセキュリティ
- PLC、SCADA、またフィールドネットワークとホワイトリスト制御
- 車載エレクトロニクスのセキュリティ
- IoTの運用と規格
- ログとアップデート、またPSIRTによる製造物のセキュリティ対応
- IoT関連の国際標準と認証制度
受講要件
- 【受講要件】
- 組込システム、組み込み用デバイス、ITセキュリティの基礎
- 【事前学習のポイント】
-
- 情報システムの脆弱性に対する情報セキュリティ対策にはどのようなものがあるか、情報を保護する方法にはどのようなものがあるか、復習しておく。MCUを中心に組込システムを構成するハードウェア要素を復習しておく。
事前学習教材
[教科書] 講義2週間前に電子ファイル送付(事前学習を推奨)講義に関連する解説記事・参考文献・図書等
- 総務省・経済産業省IoTセキュリティガイドライン http://www.soumu.go.jp/main_content/000421617.pdf、
- つながる世界の開発指針 https://www.ipa.go.jp/sec/reports/20160324.html