講義概要
これからの搭載ソフトウェアの開発価値は、相互接続性によって決まります。どんなに小さな電気製品であってもIoTという巨大なシステムのメンバーとして振舞えることで価値を主張できるわけです。このような接続できる機器では広い視野に立ったユースケース、テストシナリオなどを設計要件として考える必要があります。UMLをはじめとした視覚的なモデリングの技術はこうした思考の道具になります。講義の前半ではUMLを使う際に有効な補間モデル、利用の前提の解説、利用事例を解説します。後半は、組込み分野で有用なxtUMLの解説と若干の演習を行ってから様々な領域を例にしてハードリアルタイムなデバイスからデータベースまでを含む事例解説を行います。講師
- 所属
- 株式会社 東陽テクニカ
- 講師名
- 二上貴夫
(株)東陽テクニカ・フェロー/信州大学客員教授。産業や科学研究用途の計測システム開発と組込みソフトウェア開発技術の普及活動に従事。産業用IoTのコンソーシアムIICでHCTG(ヘルスケア・タスクグループ)主査
講義内容
- 午前
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- ・Part1. オープンイノベーションと開発
- ・Part2. 組込みシステム開発でビジュアル・モデルを使う基礎
- - UMLには含まれないが補完的な周辺モデル
- ・Part3. 産業用計測システム開発でのモデリング・ケーススタディ
- - UMLには含まれないが補完的な周辺モデル
- 午後
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- ・Part5. xtUML
- - xtUMLの基礎
- - リアルタイム事象のモデリング演習
- ・Part6. ケーススタディ
- コンセプト提示 スポーツ分析
- チーム作業 MDDチャレンジ飛行船開発
- 発明思考 光スリップリング
- ・Part7. IoTノードからクラウドDBまでのモデルとxtUML
- 並行開発 健診システムと相互接続
- ・Part8. ライフワークと補足
- ・Part5. xtUML
受講要件
- ・初等Cプログラミングを大学、学校、企業研修などで受講または自習していること。
- ・UMLの記法(データモデル、振る舞いモデル)について基礎知識があること(組込み適塾のUML基礎講座(D01-04)受講していることが好ましい)。
- ・もしも受講要件に不足がある場合、下記の参考文献・図書に示したCプログラミングとUMLモデリングの初等レベルの教科書に目を通してください。
受講にあたって必要な準備
- 演習にExcelを使用します。
講義に関連する解説記事・参考文献・図書等
- ・スッキリわかるC言語入門 中山 清喬 (著)
- ・新・明解C言語 入門編 (明解シリーズ) 柴田 望洋 (著)
- ・はじめてのUML https://www.ssu.ac.jp/home/h-taka/seminar2012/uml.pdf
- ・UML超入門 http://objectclub.jp/technicaldoc/uml/umlintro
- ・電気工学ハンドブック 2013、36編4章 組込みソフトウェア開発
- ・Russ Miles,Kim Hamilton(著)、原隆文(訳)、入門UML2.0、オライリー・ジャパン
- ・JIS19501 オープン分散処理-統一モデル化言語(UML)1.4.2版