講義概要
大規模化するソフトウェアでは、高い品質が求められている。特に、出荷後にバグが顕在化すると多額の損害を被る組込みソフトウェアにおいては、短期間で、かつ、高品質に開発することが至上命題となっている。本講座では、高品質なソフトウェアを開発するためのソフトウェアテスト技法について、演習を交えながら学ぶとともに、テスト戦略やテスト計画についても触れる。講師
- 所属
- 宮崎大学
- 講師名
- 片山徹郎
1996年奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科助手、2000年宮崎大学工学部情報システム工学科助教授、現在教授。これまで、並行処理プログラムや組込みシステムを対象としたテスト手法についての研究に従事。ソフトウェアテスト技術振興協会(ASTER)副理事長。テスト技術者資格認定(JSTQB)技術委員会委員。ソフトウェアテストシンポジウム(JaSST)実行委員。
講義内容
- ソフトウェアテストとは？
- ソフトウェアテストの目的、テストの工程
- テストの基本的な考え方と取り組み方
- テストの観点、テスト作業につきまとう問題点
- 代表的なテスト手法
- 同値分割法、境界値分析、制御パステスト、デシジョンテーブルテスト、状態遷移テスト、
- オールペアテスト(直交表の利用)、ユースケーステスト
- システムテスト、回帰テスト
- テストの計画および自動化
- テスト戦略、テスト計画書、テスト分析、テストケースの記述と実行、メトリクス、不具合分析
- 組込みソフトウェア
- 組込みソフトウェアの現状と課題、考慮すべきテスト観点
受講要件
- 特になし。プログラミング経験者であれば、テストについて初学者であっても受講できるよう配慮する。
受講にあたって必要な準備
- [事前学習]
- 下の欄に記述している参考文献を事前に読んでおく(特に4章まで)ことで、本講座内容の理解を助ける。
- [当日の準備]
- PCなどを使った演習は行わないが、紙ベースで実施する演習課題があるので、筆記具と紙を準備しておいてください。
講義に関連する解説記事・参考文献・図書等
- 「ISTQBテスト技術者資格制度 Foundation Level シラバス 日本語版 Version 2018V3.1.J02」
http://jstqb.jp/dl/JSTQB-SyllabusFoundation_Version2018V31.J02.pdf