講義概要
IoTシステムの仕組みを学び、センシングからクラウドまでの演習を通じて要点を体感し、応用展開できるようになることを狙う。演習では、デバイスに接続されたセンサからの情報を、ゲートウェイ経由でクラウド上のサーバに蓄積し、トリガ条件によるデバイスのアクチュエータ制御やメール送信までのIoTシステムの全体像を実体験する。(その上で、グループでアイデアを検討し、プロトタイプを構築し、その成果を発表する。:集合研修の場合)講師
- 所属
- サイバー大学
- 講師名
- 清尾克彦
三菱電機㈱において汎用コンピュータのCPUの開発と、HWの設計を支援するCAD開発に従事。半導体技術の進歩とともに、電子機器製品のシステムLSI化(特にコデザイン)を推進。その後、産官学による組込みシステム分野の人材育成に参加。現在は、サイバー大学、及び、NPO法人「M2M・IoT研究会」でM2M/IoT分野の研究・教育活動に取り組み中。
講義内容
- 講義と演習
- 概要と狙い:M2M/IoTの仕組みと演習の概要
- デバイスを動かす
- ・デデバイス(Arduino)を動かす
- ・ブレッドボードにセンサとアクチュエータをつないで動かす
- ゲートウェイにつなぐ
- ・エリアネットワーク(シリアル、ZigBee)でつなぐ
- ・ゲートウェイ(PC上のProcessing)でセンサデータを受信し表示する
- クラウドにつなぐ
- ・クラウドにアクセスネットワーク(HTTP/MQTT)でアクセスする
- ・ゲートウェイ(PC上のProcessing)でセンサデータを送信しクラウド上のサーバに蓄積する
- アプリケーションを創る
- ・センサの値の変化によりアクチュエータを制御し、メールを送信する
- まとめ:各種応用例
- グループ演習(集合研修の場合)
- 報告会
受講要件
- 【受講要件】
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- 電気回路の基本的知識があると望ましい。C++(Arduino)やJava(Processing)の知識があると望ましい。必須ではありません。
- 【事前学習のポイント】
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- オープンな環境での演習になるので、事前に配布される教科書に記載されたオープンソースソフトウェアや無料で使えるIoTプラットフォームなどに触れておくと良い。
受講にあたって必要な準備
- 必要な演習環境
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- ・演習用PC:Windows10以降64ビット版、CPU:1.6GHz以上、メモリ:4Gバイト以上、空きディスク容量:5Gバイト以上、Java環境、USBポート:2個以上
- ・インターネット環境:IBMクラウド等のクラウド環境をアクセスできること。G-mailアカウント登録と受信ができること。
- ・なお、必要な部品等は事務局が準備する(オンライン開催の場合は送付する)。
- 受講前の準備作業
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- ・必要なツール類は、事前に配布される教科書に基づいて事前にダウンロードして、最低限の動作確認を行っておくこと。
- ・必要なプログラム類は学習管理システムMoodleからダウンロードしておくこと。
講義に関連する解説記事・参考文献・図書等
- ・清尾克彦著、「オープン環境によるM2M/IoT システム構築の動向と取り組み事例」、サイバー大学e-ラーニング研究第4号、2015年 (http://www.cyber-u.ac.jp/about/pdf/e-learning/0004/CU_e004_01.pdf)
- ・電気学会第2次M2M技術調査専門委員会編、「M2M/IoTシステム入門」、森北出版株式会社、2016/3