講義概要
組込みシステムでOSにLinuxを活用する事例が増えてきている。本講義では、アプリケーションソフトの実行におけるLinuxの役割を示し、組込みシステムのために知っておきたいLinuxの基礎を簡単な演習を交えて解説する。 さらに、Linux等のOSS利用時に必要なライセンス面の対応の基礎についても解説する。講師
- 所属
- (株)ソシオネクスト
- 講師名
- 大和田清志
・1988年 松下電器産業(現Panasonic)入社、2015年 (株)ソシオネクストに移籍 ・μITRON、Linux OS技術に携わり、デジタル家電機器の開発に参画、製品化 ・CE Linux Forum(現Linux Foundation Core Embedded Linux Project)設立に従事 ・Linaro Technical Steering Committeeメンバー ・OpenChain Japan Work Groupメンバー
講義内容
- ●はじめに(Linuxの普及)
- ●ソフトウェアはどのように実行されているか
- ・メモリの使われ方、プログラムの構造化(関数)
- ●Linuxの役割
- ・プログラムの実行環境(CPU、メモリ)の割り当て
- ●組込みシステムで使用する際に知っておきたいLinuxの基礎
- ・スケジューリング、メモリ管理、ブート
- ●Linux(OSS)を効率的に活用するための開発環境
- ・YOCTO、Git
- ●OSSライセンス面の対応の基礎
受講要件
- 組込み機器向けにLinux上でソフト開発をする方を対象
受講にあたって必要な準備
- ・サンプルプログラムを参照、コンパイル、実行するためのLinux PC(リモートターミナル可)
- ・GitHub( https://github.com/ )からDL可能なネットワーク
- ・演習で利用するプログラム/コマンド(which “コマンド名” でインストール有無を確認可能)
- -cat, vi(好みのエディタ):通常のLinuxコマンド
- -make, gcc, gdb, objdump,:ソフト開発用コマンド
- -ps, pmap, free:システム状態確認コマンド
- -git:ソースコード管理プログラム
- -sudo:管理者権限実行コマンド(管理者権限がない場合は、講師の画面で確認)