講義概要
IoTシステムの仕組みを学び、センシングからクラウドまでの演習を通じて要点を体感し、応用展開できるようになることを狙う。演習では、デバイスに接続されたセンサからの情報を、ゲートウェイ経由でクラウド上のサーバに蓄積し、トリガ条件によるデバイスのアクチュエータ制御やメール送信までのIoTプロトタイプシステムを構築し、IoTの全体像を実体験する。(その上で、グループでアイデアを検討し、プロトタイプを構築し、その成果を発表する。:集合研修の場合)講師
- 所属
- サイバー大学
- 講師名
- 大江 信宏
三菱電機株式会社に入社後、システムエンジニア、ソフトウエア開発技術者として、顧客向けネットワークシステムや、オペレーティングシステム、ミドルウエア他、様々なソフトウエア製品の開発に従事。2018年から東海大学情報通信学部の特任教授として、文科省プロジェクトenPiTの組込みシステム教材開発、教育に従事。 NPO法人「M2M/IoT研究会」では、IoTやAI分野の研究・教育に取り組んでいる。 2021年よりサイバー大学IT総合学部教授。
講義内容
- <講義と演習>
- 概要と狙い:IoTの仕組みと演習の概要
- IoTデバイスを作って動かす
- ・マイコン(Arduino)とブレッドボードでセンサとアクチュエータをつないで動かす
- ゲートウェイにつなぐ
- ・エリアネットワーク(シリアル、ZigBee)でつなぐ
- ・ゲートウェイ(PC上のProcessing)でセンサデータを受信し表示する
- クラウド(PC上)につなぐ
- ・クラウドにアクセスネットワーク(HTTP/MQTT)でアクセスする
- ・ゲートウェイ(PC上のProcessing)でセンサデータを送信しクラウド上のサーバに蓄積する
- クラウドアプリケーション(Node-RED)を創る
- ・センサの値の変化によりアクチュエータを制御し、メールを送信する
- まとめ グループ演習と発表(集合研修の場合)
受講要件
- 【受講要件】
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- WindowsPCの操作ができること。電気回路やプログラミングの基礎知識があると望ましい。必須ではない。
- 【事前学習のポイント】
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- オープンな環境での演習になるので、事前に配布される教科書に記載されたオープンソースソフトウェアの役割や使い方、無料で使えるIoTクラウドサービスなどについて調べておくと良い。
受講にあたって必要な準備
- <必要な演習環境:①②>は事務局が準備する。
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- ①WindowsPC(インターネット接続可)
- ②IoTプロトタイプを構築するための必要な部品等(マイコンやセンサー等)
- ・受講者は、GmailのメールおよびLINEメッセージを講習会場で受信できること(スマートフォンで受信できればOK)
オンライン講義に変更になった場合に必要な準備
- ・①演習用のPCは各自で準備すること:PCの仕様は、Windows10or11 64ビット版、CPU:1.6GHz以上、メモリ:4Gバイト以上、空きディスク容量:5Gバイト以上、USBポート:2個以上 ②の部品は事務局から送付する。
- ・受講前の準備作業として、PCへのツールやプログラムのダウンロード、設定などの準備作業内容は、 「組込み適塾Moodle」上で事前に配布される教科書に基づいて、ダウンロード、セットアップ等を行っておく。
講義に関連する解説記事・参考文献・図書等
- ・清尾克彦、大江信宏著:「オープン環境による IoT プロトタイプ構築の取り組みと適用事例」,サイバー大学eラーニング研究 特別号(2022)
https://www.cyber-u.ac.jp/about/pdf/e-learning/0010/CU_e010B_01.pdf
- ・電気学会第2次M2M技術調査専門委員会編、「M2M/IoTシステム入門」、森北出版株式会社、2016/3