IoT システム開発における要求開発手法の実践
講義日程:2024年9月6日 9:30~ 17:30
講義概要
今後の組込み系のシステム開発では、IoTシステムとして様々なシステムとの融合が必要になり、上流の要求開発が注目されるようになった。本講義では、その一手法であるMUSEを紹介し、実習形式にて体験する。
講師
- 所属
- (株)アクト・コンサルティング
- 講師名
- 西岡由紀子
- ο職歴 松下電器産業(現パナソニック)にて数値解析,CADシステムの研究開発に従事。その後ディジタルコンピュータ(現ワイ・ディー・シー)にてUNIX、データベース、オブジェクト指向技術の市場導入に係わり、2005年より現職
- ο専門 IT化要求開発、モデリング手法
- パナソニック㈱にて、プログラミング処理系、ソフトウェア開発環境、アーキテクチャ設計手法に関する研究開発・製品応用及び社内教育に従事。現在、大阪大学大学院情報科学研究科 招聘教授。
講義内容
- サービス化の趨勢と技術の進展に伴い、 組込み系システムは従来のスタントアローンでの提供にとどまらず、IoTシステムとして、様々なシステムとの融合が必須となってきている。
これは、①利害関係者が広範囲に亘ること、②サービス提供を受けるユーザーの視点でシステムを考えねばならないこと、③開発が多岐に亘り多くの技術が必要となるためである。これまでの開発とは異なり、開発者の意識改革が必要になっている。
このようなシステム開発では、開発の上流で関係者の持つ広範囲な要求をできるだけ集め、分類・分析を行って、要求の全体像を把握することがより重要となる。
本講義では、MUSE法(進化型KJ法)を用いて、利害関係者がコミュニケーションを図りながら要求開発を行い、開発すべきシステムの全体像を描き、事前検討が必要な課題の洗い出しを行う一連のプロセスを演習形式にて体験する。
更に、顕在化した要求を組込システムでどう実現するかについて、その概要を紹介する。
受講にあたって必要な準備
- 特に携行品は必要なし
- 後日お知らせする「様々なシステムが連携した『適塾ホーム』のイメージ図」を見て、実現したいサービスを考えておくこと