第17回組込み適塾

  • D02-02
レビュー手法

講義日時:2024年7月30日 9:30~17:30

講義概要

技術レビューは上手くいっていますか?スケジュールや予算ばかり議論して技術の指摘がなかったり、技術の指摘のついでにマウントするような発言があったり、あるいは開発プロセスに従うアリバイづくりの形だけのレビューだったりしていませんか。そんなレビューから卒業しましょう。本講義では、レビューに必要な能力や、参加者がとるべき態度や、レビューの改善方法などを学びます。レビューを前向きに取り組み、レビューの効果を取戻しましょう。レビューが上手くいけば、品質も生産性も向上し、技術者も管理者も組織も成長します。

講師

所属
名古屋大学
講師名
山本雅基
1981年日本電装(現デンソー)に入社。カーエレクトロニクス黎明期にナビゲーションシステムやエキスパートシステムなどのソフトウェアの研究・開発に従事。2004年から名古屋大学(2016年は大阪大学)。現在は、名古屋大学大学院情報学研究科附属組込みシステム研究センターで、実践的な人材育成と企業との共同研究に従事。特任教授。

講義内容

  • ・レビューとは
  • ・経済産業省の産業実態調査に見る他社と、自社の比較
  • ・クリティカルシンキング
  • ・クオリティを「品質」ではなく「質」と訳そう
  • ・デミング の功績
  • ・レビュー対象は開発文書であり、技術者ではない
  • ・開発プロセスと開発文書の関係
  • ・開発文書の5Sに取り組もう
  • ・レビューの分類,レビューの効力
  • ・効率的なレビューのヒント
  • ・レビューの落とし穴,コミュニケーション,レビューをレビューする,鍵を握る指導者,意識の成長

受講要件

  • 特にありません。
    レビューに参加した経験があると望ましいです。

受講にあたって必要な準備

  • 皆さんが従う開発プロセスにおいて、レビューがどこで行われるか、再確認しておいてください。 皆さんが経験したレビューで、良かったことと、悪かったことを思い出しておいてください。
    悪かったレビューを、どうすればもっと良いレビューになったか考えてください。良いアイディアを思いついた方は、ぜひご披露ください。

講義に関連する解説記事・参考文献・図書等