第17回組込み適塾

  • J01-06
高品質コーディング - 規約に基づくコーディングと検査

講義日時:2024年8月23日 09:30~ 17:30

講義概要

1970年代初頭に開発されたC言語は、機械語に近いという特徴を持ち、組込みの分野で広く利用されています。 一方、欠陥や脆弱性などの排除は開発者の責任にゆだねられており、品質確保の難しい言語でもあります。 本講座では、コーディング規約活用による 「C言語の特徴を活かした高品質なコードの実装」 について学習します。

講師

所属
大阪産業大学
講師名
宇野 結
パナソニック株式会社にて、プログラミング処理系、ソフトウェア開発環境に関する研究開発・製品開発・社内教育、社内コーディング規約策定活動等に従事。 情報処理推進機構(IPA)発行の「コーディング作法ガイド」執筆メンバー。またMISRA-C研究会メンバーとして、コーディングガイドラインMSIRA-Cの解説書の執筆に関わる。
現在大阪産業大学非常勤講師。

講義内容

  1. C言語の特徴 - 長所と弱点
  2. コーディング規約 - 規約が必要とされる理由
  3. コーディング作法
    • ・基本作法、命名 - 簡潔さ、読みやすさ
    • ・設計時の作法 - データの設計、ファイルや関数の設計
    • ・プログラミング時の作法
  4. セキュアコーディング - 脆弱性とその排除
  5. 検証
    • ・検証の方針 - 仕様に基づく検証、規約に基づく検証
    • ・検証の手段 - レビューと静的解析ツール
  6. まとめ - コーディング規約活用のヒント
  • なお、本講義では C 言語を対象としていますが、コーディング規約の活用や高品質コーディングの考え方は、他の言語においてもそのまま適用できます。

受講要件

  • C言語の基礎知識が必要です。
  • C言語やC++言語などを使ったプログラミング経験があることが望ましい。

受講にあたって必要な準備

  • 特にありません。

講義に関連する解説記事・参考文献・図書等