レビュー手法D01-08
講義概要
講座日程：2016年7月13日(１日間）
企業では、ソフトウェア開発プロセスに従い、適切にレビューを行うことが求められている。しかし、開発現場では、形式的なレビューに留まり本来の効果が出ていない事例が多数ある。本講義では、レビューを系統立てて学び、講師の経験を交えた具体的かつ効果的な手法を紹介する。さらに、レビューでとるべき態度の演習も行う。
講師名古屋大学 大学院情報科学研究科 山本 雅基
1981年日本電装（現デンソー）に入社。カーエレクトロニクスの黎明期に、ナビゲーションシステムやエキスパートシステムなどのソフトウェアの研究・開発に従事し、後にデンソークリエイトにおいてソフトウェア事業を推進。2004年名古屋大学へ移籍。大学院情報科学研究科附属組込みシステム研究センターで、企業でのソフトウェア研究・開発・事業の経験を活かした実践的な人材育成に従事。特任教授。
講義内容
- ソフトウェア開発の実態
- ・産業実態調査
- ・品質から質へ
- 開発プロセスの重視と開発文書
- ・デミング
- レビューの分類と効力
- ・ピアレビューの細分類
- ・レビューの恩恵
- インスペクション
- ・公式なレビューの進め方と注意点
- レビュー・コミュニケーション
- ・コミュニケーションのコツ
- ・レビューをレビューする
受講要件
レビューに参加した経験があること。開発プロセスに則った組込みシステム開発の経験があるとなお良い。
教科書
講義２週間前に電子ファイル送付（事前学習を推奨）
講義に関連する解説記事・参考文献等
・システム開発文書品質研究会(ASDoQ) (http://asdoq.jp/)
システム開発で作成する要求仕様書や設計書などの「開発文書」の品質を検討する研究会．
・NEPブログの一部（良いレビューを多面的に考える）
