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時間駆動型ソフトウェア設計D03-04

講義概要

講座日程:
講座日程:2016年8月10日(半日間)
組込みシステムの多くは時間制約の厳しいハードリアルタイムシステムであり,処理時間の予測がしやすい時間駆動アーキテクチャが適している。また,組込みシステムにおいても再利用性のよいオブジェクト指向開発の適用が試みられている 。そこで本講義では,時間駆動に基づくオブジェクト指向設計手法について解説する。

講師東京都市大学  横山 孝典

東京都市大学知識工学部情報科学科にて,組込みシステムを主な対象にリアルタイムオペレーティングシステム,分散システム,ソフトウェア開発ツール等の研究に従事。(株)日立製作所日立研究所にて研究開発に従事した後,自動車機器グループ(現日立オートモティブシステムズ(株))にて製品開発にも従事。途中(財)新世代コンピュータ技術開発機構へ出向。組込みシステムをはじめ,分散処理,並列処理,オペレーティングシステム,ソフトウェア工学,人工知能など幅広い分野に造詣が深い。

講義内容

本講義では,ハードリアルタイムシステム向けの時間駆動に基づくソフトウェア設計法について解説する。具体的には,リアルタイムシステムの分類,時間駆動とイベント駆動の違い,スケジューリング理論の初歩,時間駆動オペレーティングシステム,時間駆動に基づくオブジェクト指向ソフトウェアの設計および実装方法について講義する。また,講義内容について理解を深めるための演習課題を課す。

  1. リアルタイムシステムとは
  2. 時間駆動とイベント駆動
  3. スケジューリング理論
  4. 時間駆動オペレーティングシステム
  5. 時間駆動オブジェクトモデル
  6. 時間駆動オブジェクト設計法
  7. 時間駆動オブジェクト実装法

受講要件

アーキテクチャ設計コースのベース科目修了程度の知識があること。リアルタイムOSを使用したマルチタスクシステムの開発経験があることが望ましい。

教科書

講義2週間前に電子ファイル送付(事前学習を推奨)

講義に関連する解説記事・参考文献等

ITRON資料室 「ハードリアルタイムスケジューリング理論入門」 (MST‘97 リアルタイムシステム特別セミナー資料,1997年11月) (http://www.ertl.jp/ITRON/DOC/mst97-rt3-ohp.pdf)
「組み込み制御システムのためのオブジェクト指向コード生成ツール 」 成沢文雄,納谷英光,横山孝典,情報処理学会論文誌 46(5),1306-1317,CiNiiオープンアクセス論文 (http://ci.nii.ac.jp/naid/110002768636)
「組み込み制御システム向け時間駆動分散オブジェクト環境」 石郷岡祐,横山 孝典,情報処理学会論文誌 48(9),2936-2945,CiNiiオープンアクセス論文 (http://ci.nii.ac.jp/naid/110006422974)

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