大規模化・短納期化・多機種化が急激に同時進行する組込みソフトウェア開発においては、従来からの摺り合わせを主体としたコード中心開発では、「ソフトウェアが見えない」、「効果的な再利用ができない」など対処が難しくなっている。このような状況の中、ソフトウェアの全体構造を俯瞰し、管理可能なソフトウェア開発を推進できるアーキテクト人材の育成が急務となっている。しかし、組込み系ソフトウェアは、エンタープライズ系とは異なる特性を持ち、そのアーキテクトの業務内容、必要スキルなどの備えるべき要件が必ずしも明確になっているとは言えない状況である。 本講義では、組込みソフトウェアの開発経験を踏まえ、組込み分野でのアーキテクトへの期待、その業務内容、必要スキルについて、受講生とのディスカッションを交えながら明らかにしていく中で、組込み適塾:アーキテクチャ設計コースの導入として科目構成の考え方を説明する。
IEEE 1472-2000,IEEE Recommended Practice for Architectural Description of Software-Intensive Systems
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