事例から学ぶ検証アーキテクティングD04-04
講義概要 ①
講義日程:2015年8月8日(半日間)
組込みシステムの構成要素として、ソフトウエアと並んでFPGAの存在感が高まっている。FPGAの開発事例を紹介し、ソフトウエアとの類似点と相違点を解説する。C++ベースのSystemC言語によるFPGA設計が実用化しつつあり、ハードウェアとソフトウェアの協調設計の方向性についても紹介する。
講師① 三菱電機マイコン機器ソフトウエア株式会社 石野 禎将 氏
1981年三菱電機㈱入社後、通信機製作所にて、携帯電話・レーダ応用装置・人工衛星等に組み込むASICの開発、社内技術者教育、ソフトウエア開発プロセス構築、社内情報システム開発、および社内情報セキュリティ強化に従事。2007年から設計システム技術センターにて、FA機器・自動車搭載機器等に組み込むASIC/FPGAの設計・検証技術を開発。2013年から現職。
講義内容①
- FPGA開発事例からの考察
- ・ソフトウェアとFPGAとの類似点と相違点
- ・定量的開発管理手法
- ・シミュレーションによる検証と実機検証
- ・検証網羅度
- ・FPGA技術者からソフトウェア技術者への要望
- ・演習と討議
- 組込みシステム開発における検証のポイント
- ・再利用設計時の落とし穴
- ・SystemC言語によるハードウェア検証モデル
- ・演習と討議
受講要件 ①
アーキテクチャ設計コースベース科目修了程度の知識があること。 組込みシステム開発に従事した経験がある、または従事する計画があること。
教科書 ①
講義に関連する解説記事・参考文献等 ①
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講義概要 ②
開発プロジェクトは大規模複雑化でSystem of Systemsの様相が進んでいる。 車載組み込みコンピユータ開発30年の変化を事例に、検証はどう変化してきているのか、機能安全等から求められている IV&V検証を主として、機能安全を含め、概要、背景、注意点を解説する。
講師 ② アイシン・コムクルーズ(株) 鈴村延保
1977年 広島大学/電子工学科卒。アイシン精機にて4ビットマイコンの時代から自動変速機やアクテイブ・サスペンションABS,ESC等のシステム、コンンピユータ、関連するハード、ソフト、パワー内蔵大規模IC設計、実装技術の開発・製品化に従事。 2000年以降はコンソーシアム型開発に参加。近年は機能安全ISO26262規格策定と実設計準拠対応、産官学連携で活動し、2014年より現職。 ・九州工大非常勤講師 ・IPA高信頼性部会委員 ・NEDO新技術ヴェンチャー発掘調査委員
講義内容 ②
- ・自動車分野の組込みソフトを取り巻く環境、パラダイムシフトの連続
- ・車両、ECU開発がソフトウェア指向へ、モデルベース設計MBD、MBSEの台頭
- ・自動車制御の特徴、キーワード、自動車制御と、IT分野制御の違い
- ・ソフトウェア工学、アーキテクチャ工学、要件工学(システム工学)の形成
- ・システム/アーキテクチャレベル(早い段階)設計、検証の重要性 ・機能安全
- ・V&V (IV&V: Independent Verification&Validation)とは
- ・V&Vを考えたときの留意点 “システム”とは?
- ・設計でも検証でも重要な三つのP:P&P&Pの領域
- ・V字工程の上流でのV&Vを支援するツール
- ・V&Vの延長 V&V&V:プロダクトライン開発:検証であっても、全体効率の考えが必要
受講要件 ②
受講対象者:プロジェクトリーダ、テスト、レビューなど検証に従事されている方
教科書 ②
講義に関連する解説記事・参考文献等 ②
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